1948-06-30 第2回国会 衆議院 文教委員会 第21号
経費は國庫負担とすることは当然であると考えますが、要するに從來学術に対するところの國庫の支出する経費というものが、きわめて僅少であつたということは、國民のだれもが遺憾としておるところであります。いかなるよい組織をつくりましても、結局組織を動かすところの必要な経費を國家が出し措しみをしましたらなば、学術の振興ははかり得ないと思います。
経費は國庫負担とすることは当然であると考えますが、要するに從來学術に対するところの國庫の支出する経費というものが、きわめて僅少であつたということは、國民のだれもが遺憾としておるところであります。いかなるよい組織をつくりましても、結局組織を動かすところの必要な経費を國家が出し措しみをしましたらなば、学術の振興ははかり得ないと思います。
しかし一方日本学士院は、從來学術上の功積顯著なる科学者を優遇するために存在する栄誉機関である。それであるから、両者は目的、性格もお互いに違うから、理論上学術会議の中に学士院に関する規定を掲げる必要はないはずである。こういう意見が出ておつたのでありますが、これに対する政府の御意見を承りたいのであります。